こんにちは。
八重歯と犬歯の違いって曖昧になりがちですね。
「八重歯は犬歯」とか「尖っていたら八重歯」と思われがちですが、ちょっと違います。
八重歯は犬歯以外にもなりますし、尖っていない歯でも八重歯になり得ます。
それぞれついて詳しく確認していきましょう。
八重歯と犬歯の違い
八重歯とは
八重歯とは正しい歯並びからずれて、他の歯に重なるような位置に生えている歯のことです。
専門的には低位唇側転位(しんそく-てんい)と呼ばれ、それぞれ「低位唇側=理想の歯並びから外側に」、「転位=ずれた位置に生えた状態」という意味になります。
異常な位置にある歯でどの歯でもなり得ます。
犬歯とは
永久歯における中央から3番目の歯のことで、「糸切り歯」とか「尖頭歯(せんとうし)」とも呼ばれます。
上下のあごにそれぞれ2本づつ合計4本あり、根が長く強度がある歯で食べ物を切り裂く役割を担っています。
つまり犬歯とは、3番目の歯の名称ということになります。
八重歯になるのは犬歯だけ?
八重歯があるとそれが「犬歯だ」と思ってしまう方は多いと思います。
八重歯はどの歯でもなり得るので、決して犬歯だけが起きるということではありません。
しかし犬歯が八重歯になっている人が多いことは事実なので、それによって「八重歯=犬歯」というイメージとなったのかもしれません。
犬歯が八重歯になりやすいのは骨格と永久歯が生え変わる順番が関係しています。
顎の幅が狭かったり歯の幅が大きかったりすると、個々の歯のスペースが狭くなり、後から生えてくる歯は正しい位置に収まりきれずに外側や内側にはみ出すということが起きます。
犬歯の生え変わりは10~12歳と比較的遅い時期。比較的遅く生えてくる犬歯は、歯と歯の間に入り込むことができずにずれた方向に生えることになります。
八重歯は犬歯になりやすいので、「八重歯=犬歯」というイメージを持ってしまうのは自然でしょう。
尖っていたら八重歯?
歯並びの両脇に尖っている歯があると、八重歯ではないのに「八重歯だ」と判断してしまうことも多いのではないでしょうか。
八重歯の印象から「尖ってる=八重歯」というイメージがあるのかもしれません。
しかし八重歯は重なり合うように生えている歯のこと。決して「尖っていたら八重歯」ということではありません。
勘違いされやすいのが「矮小歯(わいしょうし)」や「捻転歯(ねんてんし)」といった歯がある場合です。
矮小歯は異常に小さい歯のことで、捻転歯というのは捻れて生えている歯のことです。
矮小歯を持つ芸能人にけやき坂46柿崎芽実さんがいらっしゃいます。左上に尖った歯が生えており八重歯と間違えられやすい歯並びです。
捻転歯だったのが相武紗季さんです。すでに矯正によって治療済みですが、歯の側面が正面を向いていたため、正面から顔を見るとかなり尖ったように見えていました。
実際には八重歯ではありませんでしたが、「相武紗季さん=八重歯」という印象を持たれている方は非常に多いです。
八重歯は魅力的なのか
以前、”付け八重歯”が流行ったように、八重歯はチャームポイントとして捉えられることは多いですね。
女性に対してだけでなく、男性においても「男らしい雰囲気の中、笑った瞬間に見え隠れする八重歯が可愛い」と感じる女性の方も少なくないようです。
ただ、日本では比較的好まれる八重歯も欧米では真逆です。
尖った歯は「ドラキュラ」を連想させるらしく、全く好まれません。
そもそも欧米人の歯に対する意識は高く、子供のころに歯並びの治療をするのは当たり前のようです。
八重歯は構内環境を悪化させるきっかけにもなります。
歯が重なり合った部分はブラッシングが行き届かず汚れが残ったり、歯の出っ張りが口の中を傷つけ口内炎となる可能性があります。
日本の場合は魅力的に捉えられるかもしれませんが、歯の健康を保つことを考えれば治療してしまった方が良さそうですね。
芸能人も八重歯を治療
人気のポイントにもなり得る八重歯ですが、治療してしまう芸能人の方は結構います。
よく話題になるのが浜辺美波さんです。
かなり立派な八重歯を持っていましたが2017年に矯正を開始し、現在は八重歯がありません。浜辺美波さんの八重歯も犬歯でしたね。
まとめ
八重歯と犬歯の違いについてまとめ、さらに八重歯の特徴を紹介しました。
違いに関しては、
- 八重歯は重なり合うように位置ずれした歯のこと
- 犬歯は永久歯における中央から3番目の歯のこと
- 八重歯=犬歯ではない
八重歯の特徴に関しては、
- 日本では好まれるが欧米では嫌がれる
- 歯周病や口内炎の原因になる
- 八重歯を治療する芸能人は少なくない
といったところがポイントでしょう。
八重歯と犬歯は曖昧になりがちですが、この機会にそれぞれの違いを覚えておくといいかもしれませんね。