大人矯正ろぐ

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大人の矯正。途中でやめないために考えておきたい開始のタイミング。

こんにちは。

 

歯列矯正は2,3年かかるため、開始のタイミングに悩んでしまう方も多いと思います。

この開始時期をしっかり見極めないと、最後まで治療を進められないことも。。。

 

今の自分の状態や少し先のことを考えて開始することが重要です。

 

大人の矯正治療の開始タイミングはどのように判断すればよいのでしょうか。

項目に分けて紹介します。

 

開始前に考えるべき5つのこと

治療途中での中断や投げ出してしまう状況というのは絶対避けたいものです。

そのためには開始前に予め自分の状態を考えておくことが必要です。

 

以下の5つを挙げ、それぞれを説明していきます。 

  • 金銭的余裕
  • 時間的余裕
  • 精神面での安定
  • 口の中の健康状態
  • 歯医者へ通えるか

 

金銭的余裕

矯正治療には数十万円~百数十万円の費用がかかります。

矯正費は表側矯正の場合には80万円、裏側矯正の場合には120万円くらいが相場です。

 

それ以外にも検査費用(5万円ほど)、調整料(毎月5000円ほど)、保定費用(5万円ほど)がかかるため、矯正費にプラスで30万~50万円ほどを支払える余裕が必要です。

 

歯医者によっては定額制(最初の支払い後の支払いは無し)もあるようですが、上記のように処置料別に支払うケースが一般的です。

 

矯正治療は審美的な側面もあることから一般的に保険が適用されません。

全額を自身で支払わなければいけないので負担は非常に大きいですね。

 

確定申告にて医療費として控除を受けることは可能ですが、多いとは言い難いです。

 

こちらの記事で計算していますが、矯正費用が80万円だった場合、目安としては年収400万円で3.5万円ほど、年収800万円で14万円ほどの還付となります。

 

これを差し引いても多額の費用がかかりますね。

歯医者によってはローンの選択も可能となりますが、開始後に必要な費用もあるので余裕をもって治療に臨みたいですね。

 

時間的余裕

矯正治療は1年~3年の期間を必要とします。

 

この期間中はほぼ毎月、ワイヤーの調整をしてもらうために歯医者に通わなければいけません。歯医者の混雑次第では希望の日に予約を取れないということもあります。

 

治療時間が取れないほど忙しかったり、他に優先することがあっては歯並びはなかなか改善しましせん。 

毎月の治療を確実に進めていくには時間的余裕が必要です。

 

精神面での安定

矯正治療は精神的にも肉体的にも辛いです。

治療中は見た目が気になったり、歯が動くことによる痛みや器具による傷や口内炎の発生によってストレスを感じることが多くあります。

 

そのような時、治療以外のことでイライラしていたり、悩みを抱えてしまっていたらどうでしょうか。

邪魔な器具を外したくなったり、痛みを嫌って調整を後回しにしたりと治療が進まない時期がでてきてしまいます。

 

できるだけ仕事や普段の生活において比較的ストレスが少ないタイミングがおすすめです。

 

ただ、この辛さは2,3ヶ月もすると徐々に慣れてきますので、開始直後の数か月が特に重要かもしれません。

 

口の中の健康状態

矯正治療は歯や骨の状態がよくないと開始できない場合があります。

 

例えば、歯を支える歯槽骨が歯周病によって溶かされてしまっている場合、矯正によって歯を動かしても動かした場所で歯を支えることができずに固定されません。

 

また矯正ではある歯を固定源として別の歯を移動させようとします。

状態が悪い歯ばかりだと固定源となりえず治療が難しくなります。

 

これらの口の中の状態を確認するのが治療の前に行う精密検査で、これによって詳細な治療方針が決まりますが、矯正に影響するような症状がある場合には、その処置を行ってからの開始となり治療期間は伸びてしまいます。

 

スムーズな治療を行っていく上でも日頃から歯の状態を良く保つことは重要です。

 

歯医者へ通えるか

今後引っ越しや転勤、長期出張の予定が入るかもしれないという人は、矯正開始の時期を一度見直した方が良いかもしれません。

 

基本的に矯正は同じ歯医者での治療となります。

もし毎月通うことができなければ治療は一向に進みません。

 

歯医者選びも重要です。

自宅からの行きやすさ、歯医者の雰囲気、先生との相性などです。

 

自宅から歯医者が遠く時間がかかってしまうと治療の予定を組みにくくなってしまいます。

毎月の調整は30分程度なので、半日とか1日がかりで歯医者に通うということはできれば避けたいですね。

 

歯医者の雰囲気、担当医との相性はしっかり意識して確認しておきましょう。

 

歯医者さんによっては抜歯を積極的に行う人もいれば、できるだけ健康な歯は残すという人がいます。

日本人は顎が小さくて歯が治まりきらずに抜歯の必要性が高くなるのですが、それでも自分の希望を聞いてくれたり、しっかりと治療方針の説明がある先生を選びたいものです。

 

「あの先生のところには行きたくないな」と感じてしまったら矯正は順調に進めることはできませんね。

 

通えるタイミング、通いやすさをしっかり判断することが大切です。

 

私の場合

私は30歳間近で治療を開始しましたが、振り返ってみると大人になってからの治療としてはベストな時期だったと考えています。

 

転職して落ち着き始め、自分の結婚式も終わってのタイミングだったためです。

 

大学生の時にも治療を考えましたが、この時は放置しました。

当時は金銭的に余裕がありませんでしたし、卒業後に引っ越す可能性がありましたので。。。

  

放置したことで歯並びが悪化しましたが、ズルズルと治療の期間が延びてしまうよりは予定通りに進められている現在が、やはりベストなタイミングだったな思います。

 

まとめ

大人が矯正を行う際のベストなタイミングのポイントをまとめました。

 

継続して治療を進めていくためには、費用や時間、自分の状態、通えるかどうか、担当医との相性が重要です。

 

お金、時間、痛みと辛い部分が多いだけに、できるだけまとまった期間でスムーズに治療を進めていきたいですね。