こんにちは。
歯の矯正をしてみたくても「痛いって言うし大変そう…」とか「なんだか辛そうで…」という人は多いと思います。
私は30歳間近で矯正を開始しましたが、矯正治療に対して開始前に持っていたイメージはネガティブなものばかりでしたのでとてもためらいました。
そして実際はどうかと言うと、、、
すでに3年目に突入しましたが、やはり辛いことは多いです。
調整後の歯の痛みには慣れませんし、食事にも気を遣います。
ネットを見ていると稀に「やらなきゃよかった」と後悔している人のコメントがあったりしますが、すぐに効果が現れるわけではないので途中でそんな気持ちになるのも分からなくもないですね。。。
今回は、歯列矯正を進めていく上で大変なこと、辛いことをまとめました。
我慢しないといけない点はいくつかありますが、私が「これでなんとかしている」という事も紹介していくので、治療するかどうかを悩んでいる人の参考になればと思います。
大変なこと①:痛み
歯の痛み
矯正を行えば必ず歯に痛みが生じます。ずっと矯正し続けていたら「慣れるのかな」とか「痛みにくくなるのかな」と最初考えていたんですが、2年経過した今でも食事中はやっぱり痛いです。
ただ、痛みが続くのは調整後、2日から3日。常に痛いわけではありません。しかも辛い時には痛み止め薬を飲むという手段があります。矯正歯科の先生からも「痛み止め、市販のでいいんで飲んじゃっていいですからね」と言われています。
私は薬に頼ることに若干抵抗があるので、「冷たい飲み物で口を冷やしながら感覚を麻痺させて食事」なんてことをしています。
口内炎
もう一つの辛い痛みが傷や口内炎です。
表側の矯正の場合には、唇の内側と頬肉にできやすくなります。唇の内側にはブラケットが当たって傷つき、頬肉には上・下のワイヤーが肉を挟んで傷ができやすくなります。裏側矯正だったら舌が傷つきやすくなります。
ただ、これに関しても器具の位置によるものなので毎回という訳ではありません。そして歯医者でワックスという透明な粘土のようなものを渡されるので、これで口の中を保護することができます。ちょっとでも引っかかると思った瞬間から付けることで傷口の悪化を防げます。
あと、不思議なのは一度傷や口内炎が治ったところは、同じ器具位置ではできにくいです。部分的に強くなるんでしょうかね。ワックスも一時的な使用で済むので助かっています。
大変なこと②:食事での気遣い
食べ物が器具に挟まる、はり付く
矯正器具には隙間があったり突起があったりするので、その部分に多くの食べ物が付着します。ワイヤーの裏に挟まったご飯粒や、器具にはりついたほうれん草などの葉物は中々取れません。
舌を動かして取れることもありますが、口をモゴモゴさせることになるので周囲からしたら見苦しいでしょうから極力避けています。
正直、この食べかすについては仕方ないものだと諦めています。目立ちそうな食材は食べないようにしたり、口をゆすぐ爪楊枝を使って対処していますが、さすがに友人の結婚式の時にはかなり気を遣いました。。。
社会人になってからの矯正となると、仕事上の会食なんてのも多くなるので周囲の目や歯を意識せずにはいられません。
器具外れ
器具は歯に接着剤で取り付けられているため、強い力が加われば簡単に外れてしまいます。私も何度か経験していますが、外れると歯医者に行って処置をしてもらわなければいけないのでとても面倒です。
外れるのはほとんど食事の時だと思うので、その際気を付けることが大切です。硬いものを一気に食べたり、無意識に急いで食べなければ大丈夫です。気を緩めがちなのがお菓子。『じゃがりこ』などの硬いお菓子には注意です。
ゴムへの着色
カレー、紅茶、赤ワインなどはブラケットとワイヤーを連結しているゴムが着色する可能性があります。裏側矯正であれば見えないので関係ないですが、表側矯正でだとゴムが丸見えなので制限せざるを得ません。
個人的にはすぐに歯磨きができるようであるならば問題ないと考えていますが、外食でカレーという選択肢はなくなりました。もしも着色しやすいものを口にするときには、調整直前がいいかもしれません。治療時には新しいゴムに交換してもらえます。
大変なこと③:治療
型取り
治療時に大変なことの一つが歯の型取りです。歯の型取りでは、ジェルのようなものが載ったプレートを口の中に入れ、数分間ジェルが固まるまで待つ必要があります。
この時プレートが喉付近までくるので、舌の付け根にあたると嘔吐反射を引き起こすことがしばしばありました。「オエッ」ってなりますし、堪えていると涙が出てきます。
私は埋伏歯という顎に埋まっている治療も含めて矯正を行っていたので、上下で5回ほど型取りしたと思いますが、もうやりたくな治療の一つですね。
この型取りに関してはにかく力を抜き、不用意にプレートに触れないことが重要です。
通院
矯正は数年に渡って行うことになりますが、毎月の通院は意外に大変です。予約に関しても歯医者の混雑状況によっては、自分の希望通りにいかない可能性があります。
治療を先延ばししてしまってはいつまでも矯正が終わらなくなってしまうので、しっかりと治療に時間を充てないいけません。あらかじめ通いやすい歯医者を探し、時間を取りやすいタイミングで治療を始めた方が良さそうです。
私は20代前半でも矯正を考えましたが、時間が取れるようなタイミングではなかったので一度保留にしました。単純に若いうちにに始めればいいという訳ではないので、人生のイベントと照らし合わせながら治療を始めるタイミングを検討するといいかもしれませんね。
大変なこと④:口内ケア
ブラッシングに時間がかかる
矯正中は口の中に複雑な形をした器具が取り付けられるため、しっかり歯を磨こうとするとかなりの時間がかかります。器具周りに食べかすがつくというだけでなく、治療で歯の間を削る事もあるので奥歯に食べかすが詰まったりします。
爪楊枝でも取れず、うがいをしてもダメ、歯磨きでもダメ、歯間ブラシでようやく取れた…なんてことしょっちゅうです。
ブラッシングの時間は倍以上になりますが、詰まったままでは気持ちが悪いですし、しっかり磨いておかないと虫歯にもなるので仕方ないですね。大変ですが割り切ってやっています。
大変なこと⑤:費用
毎月の調整費用
矯正開始時の初期費用も高額ですが、毎月の調整費用もばかになりません。全てを含めた費用設定の医院もあるようですが、検査時、契約時、調整時とそれぞれに費用が発生する場合が一般的です。
私の場合、検査に4万円、契約に70万円、調整に6千円×25回で15万円とおよそですがかかっています。調整費用は毎回支払うだけあっていつの間にか高額になっており、しかもまだ1年以上は通うと思うので、あと7万円は必要…。やはり矯正にはお金がかかります。
これには治療期間を長引かせないことが重要でしょう。また、矯正治療は年末調整にて医療費控除を受けることができますので、そこで少しでもお金を取り戻したいところですね。
まとめ
歯列矯正中の辛いことや大変なことをまとめました。
矯正は長期間の治療になりますが、その中でなんとか対処できる点もあれば、どうしようもなく仕方ないと割り切らないといけない点があります。口内ケアなどの自分への気遣いも必要です。
大変なことが多い矯正治療ですが、個人的に今のところは後悔していません。「早く終わらないかな…」という思いには変わりありませんが、歯並びが明らかに変わっているので治療へのモチベーションを維持できています。
この記事で少しでも治療中の様子がイメージが伝わったのであれば嬉しい限りです。
日記も書いているのでよかったらどうぞ!