こんにちは。
歯列矯正で使われる装置って色々ありますよね。
私の歯の矯正で早々に取り付けられたのが、ブラケット間のバネでした。
一体どんな効果があるんだ?と最初は疑問を持っていましたが、どうやら歯と歯を広げる目的のようです。
これが思っていたよりも辛い。
痛みも増しましたし、笑うと結構目立ちます…。「こんなバネ早く取ってくれ」って思いながらも、結局およそ1年間取り付けられていました。
今回は付ける側にとっては結構辛い”歯列矯正時のバネの効果”について書いていきます。
矯正中のバネ?
器具の間に取り付けられるあのバネは一体何者なのでしょうね。
正式には”オープンコイルスプリング”と呼ばれるようです。
名前からもなんとなくこのバネの目的がわかるような。。。
「広げるための(オープン)、螺旋状の(コイル)、バネ(スプリング)」ということで、歯と歯の間に取り付けて、それらの歯を離す(隙間を広げる)方向に動かすために使われます。
絵を書いてみましたが上のような感じ。
歯の間なんかにバネを入れる場所ある?ってなりそうですが、ワイヤーを覆うようにバネを通して、両端はブラケットで保持されます。うまく考えられた器具ですよね。
どんな患者さんに使われるのかというと、歯と歯が重なって生えている場合や、私みたいに変なところに生えてしまった歯を元に戻す場合に使われています。
器具としては決して珍しいものではありません。
バネによる歯並びの変化
歯の隙間を広げることがこのバネの目的のようですが、効果はどれほどあるのでしょうか。
治療方針やバネの強さにもよるので一概に判断はできませんが、最初に取り付けられた時の個人的な印象としては「ずいぶんとグイグイ来るヤツ」という印象です。
バネが付けられた瞬間から、明らかに大きな力が加わっているというのを感じましたし、「あ、これ絶対痛くなる」ってすぐに思いました。
これで効果なかったら悲惨ですが、比較的早く変化が現れました。
私の矯正は上顎に埋まった犬歯(埋伏歯)を引っ張りながら行なっており、バネによって犬歯が入るスペースを作っていました。
バネ取り付け直後は非常に小さなスペースだったのに対して、1年後にはしっかりと犬歯が入るスペースが作られているのがわかると思います。
バネによる効果は”スペース拡大”だけではありませんでした。
すきっ歯だった前歯も大きく改善されています。
半年後にはほとんど隙間が無くなっていますね。前歯がバネによって中央に寄せられました。
辛いこと
このバネ、効果は十分にあるようですが取り付け中は辛いことが多かったです。
痛みが増え、見た目が悪くなり、食事の際には食べ物がよく絡まりました。。。
①痛み:動くとき+傷
もともと痛みが伴う矯正治療ですが、バネによって歯が動く時の痛みは増しました。
前歯だったので尚更だったのかもしれません。
また、このバネは唇に当たって傷ができやすくなるのでその痛みも新たに増えました。
傷の痛みは調整後1週間も経過すると、その当たっている場所が強くなるのか痛みが小さくなりますが、また翌月調整すると場所が変わるのでまた痛み出します。
取り付け場所にもよると思いますが、歯が動く際の痛みや傷の痛みは辛かったですね。
②見た目:目立つ
見た目は一気に悪くなります。
このバネってかなり目立ちます。太くて銀色ですからね…。
奥歯の方なら見えにくいと思いますが、私の場合は前歯を動かすバネということで、先に紹介した画像の通り、笑うとバネが見えてしまいます。
ゴムかけよりはマシかと思いますが、早く外してほしい器具の一つでした。
③食事:絡まる
もう一つの辛いことは食事中に食べ物がよく絡まったことです。
特に葉物は強敵で、なかなか取れません。うがいを強めにしたり、鏡を見ながら爪楊枝を使って取り除いていました。
食べたいものを控えてしまったり、気を遣う必要があったことは少し大変でした。
バネはいつまで続く?
早く外してほしいと思いながらも、私の場合は結局1年間付けられていました。
動き出すのは早くても、埋まっていた永久歯(しかも大きな犬歯)を入れるスペースを作るには時間がかかったようです。
人口の歯を取り付けようとしている人も、その歯が確実に入るようになるまでは続くと思います。
また、それ以外でも、歯が目に見えて動き出してくるのは3ヶ月くらいかかるので、ある程度の期間は覚悟した方がいいかもしれませんね。
まとめ
矯正時のバネについて私の歯の状態を交えながら紹介しました。
効果は大いに期待していいと思います。ピンポイントで歯を広げようとする訳ですから数ヶ月で変化が現れると思います。
バネによる治療期間は動かす量に関わってくるので人それぞれです。
痛みがあったり見た目が悪くなったり、食べ物が絡まったりと辛いことが多いバネですが、必要な治療として耐えるしかなさそうですね。