こんにちは。
高額な医療費を支払った際に気になるのが医療費控除による還付金。
確定申告の時期に、一体自分の還付金がいくらになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、この還付金は収入によって異なるので収入や控除額に応じた計算が必要になります。
早く知りたいという人にとって、この計算は大きな手間かと思います。
そこで今回は簡単に還付金がいくらになるのかが分かる計算ツールを作りました。
所得税や医療費控除を計算するサイトは多いのですが、直接還付金を求めるサイトはあまり見かけないような気がしましたので。。。
これから確定申告をする方や、還付金がいくらになるのか気になる方の参考になればと思います。
※速算表を用いているため、計算結果は目安です。
還付金計算ツール
計算には速算表を用いているので結果はあくまで目安です。誤り等あるかもしれないので、厳密な還付額は国税庁の確定申告書作成コーナーや税務署で確認してください。
所得税の還付額の計算です。住民税は考慮していません。平成30年度分所得に対する税制で計算しています。
使い方
入力箇所は『給与収入(税引き前年収)』『控除額(基礎控除等)』『医療費』の3か所です。
黄色が入力箇所で、白が各計算結果、水色が還付金となります。
もし源泉徴収票が手元にあればより簡単に求めることができます。
入力①『給与収入(税引き前年収)』
税金が引かれる前の金額です。
源泉徴収票の「支払金額」部分となります。いわゆる「年収」のことで、「手取り」ではありません。
※こちらは画像です。
入力②『控除額』
収入から控除される額です。
源泉徴収票の「所得控除額の合計額」部分となります。
収入額に応じて変わる給与所得控除や、納税者全てが対象となる基礎控除(38万円)などを含めた額です。
※こちらは画像です。
入力③『医療費』
実際に支払った医療費です。
この医療費を基に控除額を計算し、いくらの還付金があるかを計算します。
※こちらは画像です。
計算の中身
給与所得を求める
給与所得は収入から速算表で計算した給与所得控除を使って計算しています。
給与所得・・・給与収入ー給与所得控除
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm
所得税①を求める
入力した控除額を給与所得から引き、所得税の速算表に基づいて計算しています。
課税所得・・・給与所得ー控除額
所得税・・・課税所得×税率ー速算表の控除額
所得税②を求める
所得税②は医療費控除を含めた所得税です。
医療費控除額は「医療費ー10万円または所得の5%の少ない方」となり、その値から課税所得を求め所得税を算出しています。
還付金を求める
医療費控除を含めていない所得税①と医療費控除を含めた所得税②の差分から還付金を求めています。
医療費の申告によって控除額が多くなり、課税所得が少なくなるため、その分の多く払いすぎていた税金が戻ってくることになります。
まとめ
今回は医療費控除による還付金の計算ツールを紹介しました。
算出した値はあくまで目安となりますが、高額な医療費が発生した場合や確定申告の際の参考になればと思います。
還付金が発生しそうな場合には、是非確定申告を行っておきたいですね!